ここでは、
「かなりのあんこ好きしか読まないのでは…?」
と思うようなマニアックなあんこの本を紹介しています。
あんこマニアのあなたの心を鷲掴みにするはず…!
『我こそはあんこマニア』と思う人は、お取り寄せの記事もぜひ↓↓
送料はかかるけど、私(あんこマニア)はそれだけの価値があったなと思った。
↓もくじをタップして好きなところから読めます
『何度でも食べたい。あんこの本』姜 尚美 著/文春文庫
メインは、京都・大阪を中心に、全国のあんこ菓子の店を取材したもの。
フリー編集者:姜 尚美(かん さんみ)さんが、1軒1軒、丁寧に取材しているのが伝わってくる内容。
グルメ雑誌ではなかなか読めない『お店の人の話』に、マニア心がくすぐられる。
お店の紹介のほかに、
・あんこを書いた作家たち
・アンパンマンの中身はつぶあんかこしあんか
など、あんこに関する豆知識もあって楽しい。
単行本で出版されたものが2018年に文庫本化し、その際に巻末付録が追加されているので文庫本版がおすすめ。
文庫版巻末付録は、あんこを求めて日本を飛び出したあんこ旅行記でかなりマニアック。
『つくる、食べる、もてなす あんこのことがすべてわかる本』芝崎本実 監修/誠文堂新光社
最初のページには「日本中どこにいても365日、あんこを楽しみたい人向けの本です」
まさに、あんこマニアのための本。
この本の特徴は、あんこについて網羅的に書かれていること。
季節のあんこ菓子や、名店のあんこ、あんこを使ったレシピ、製餡所のレポート、47都道府県のあんこ、あんこの歴史、あんこ菓子の分類…と、盛りだくさん。
読み終えると、ただのあんこ好きから『あんこマニア』になった気がする…そんな本。
見どころは、日本画や華道など伝統文化の世界で活躍する人に聞いた「贈りたい、贈られたいあんこ菓子」を紹介するページ。
各人の個人的な愛用あんこなので、有名店のあんこはチェック済みという人も新しいあんこに出会える。
『愛する「あんこ」の本』あんこ普及推進委員会 編/笠倉出版社
表紙には、「すべてのあんこ好きに捧げる」の文字。
主な内容は、全国の名店のあんこ紹介。
その中で「マニア心がくすぐられる!」と思ったのが、『anko data』。
小豆の種類や産地、砂糖の種類や塩の有無がかかれている。
anko dataはこんな感じ。
あんこ好きも極まってくると、原料が気になりはじめるから、詳しく知れるのが楽しい。
紹介文にお店の人の話がたくさん盛り込まれているのもいい。
その店の歴史、あんこへのこだわりが伝わってくる。
読めば読むほど、「このあんこが食べたい…!」という気持ちが高まっていく1冊。
『ずっしり、あんこ』著者多数/河出書房新社
39人の「餡」にまつわるお話が収録された1冊。
すでに出版された書籍、雑誌でのあんこ話がまとめられたものだ。
39人の中には、小説家:芥川龍之介、漫画家:手塚治虫、落語家:9代目林家正蔵(林家こぶ平)、「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰:糸井重里など、著名人も。
個人的なお話の集まりなので、なにかあんこに詳しくなれるとかではない。
でも、ちょっと昔(1900年代前半)の日常のあんこが知れるのはおもしろい。
あんこマニアとしては「毎日あんこを食べています」という糸井さんの話もいい。
あんこのパートナーやあんこの密度の話は、「そうそう!そうなの!」と普段はなかなか理解されないことが通じ合った感じがして、ちょっと嬉しくなる。
『私がしあわせな東京豆大福 五〇の覚書き』イワイ サトシ 著/TOKYO NEWS BOOKS
『東京の豆大福』という、ものすごいピンポイントな本。
著者:イワイサトシさんは、3年で豆大福を2000個も食べた強者(1年に換算すると700個近い)。
ほかに『東京たい焼きほぼ百匹手帖』という著作もあり、『餡子食う大魔王』という異名があるほど。
ただひたすら、豆大福について語っているこの本は、あんこ好き・大福好き以外には理解できない本かもしれない。
本の冒頭で、豆大福をタイプ別に分類されているのがまたマニアック。
いろんな豆大福を食べ比べたくなってしまう1冊。
『あずき』荒井真紀 作/かがくのとも絵本
あんこそのものではなく、小豆について描かれた絵本。
特に作物としての小豆の成長が丁寧に描かれています。
でも、あんこマニアの私が思う一番の見どころは、最初に登場する『たいやき』。
尻尾だけチラ見せ。全貌はぜひ実物を手に取って確かめてみてほしい。
表面にちょっとあんこがはみ出しているリアルなたいやきは本当においしそう。
最後の方には、あんこを使ったいろんなお菓子も。
見るだけであんこが食べたくなる。