あんバサダー(日本あんこ協会認定あんこ女子):木村大福による、2022年あんこ博覧会in札幌の紹介です。
あんこ好きすぎて、とても長いページになってしまいました。
もくじで気になる項目をタップすると飛べるようになっています。
好きなところからお読みください。
あんこ博覧会とは?
あんこ博覧会の概要
あんこ博覧会(ANPaku:あんぱく)とは
北海道をはじめとした全国各地のさまざまなあんこ菓子を
引用元:札幌三越公式HP あんこ博覧会
自由に、美味しく食べて、知って、学ぶ。
そんな、6日間限定のあんこ菓子の博覧会です。
つまり、全国の和菓子屋さんの様々なあんこ菓子が販売される三越の催事。
たとえば、東京浅草の人気店:亀十のどらやきが期間限定で販売されたりする、あんこ好きにとっては見過ごせないイベント。
※亀十のどらやきは、10月14日(金)・15日(土)限定
各日120点限り、お一人さま6点まで
開催期間
2022年10月11日(火)ー10月16日(日)
※最終日17時終了
※期間限定、数量限定販売の商品あり
開催場所
札幌三越 本館10階催事場
札幌市中央区南1条西3丁目8
Googlemap
最寄駅:地下鉄南北線・東西線・東豊線【大通駅】直結(12番出口)
混雑状況
昨年、土日に行った際は、通路を歩くのにも時間のかかるような混雑。
今年は、開催2日目の平日10時過ぎに行ったところ、人はある程度いるけれど、買い物はスムーズにできる程度。
あわまんじゅうなど、2時間待ちになっている店舗もあったけれど、基本的には話題の店舗でもタイミングによっては並ばず購入できた。
HTBのニュースで初日の様子が見られます↓
あんこ博覧会の歴史
歴史と言っても、あんこ博覧会が初めて開催されたのは、2017年と最近。
日本橋三越本店での開催。
その後、2019年から札幌三越でも毎年開催されるようになった。
札幌では毎年10月に開催され、今年で4回目。
日本橋三越本店でも、基本的には毎年開催されるけれど、今は2月のスイーツコレクション(洋菓子の催事)と同時開催になっている。
行ってないのでわからないけれど、もしかして規模が小さくなっているのかな?という印象。
反対に、札幌三越では、2020年に20店舗だった出店数が、2021年は34店舗に増えている。
今年も27店舗が出店していて、まだ勢いは衰えない。
このまま、小豆の故郷、北海道に定着してほしいイベント。
あんこぱらだいす。との違い
あんこ博覧会(あんぱく)に近いイベントとして、あんこぱらだいす。(あんぱら。)がある。
あんこぱらだいす。は、大丸札幌で行われる催事。
昨年が初開催で、今年はすでに終了(6月開催)。
話題の新店(2021年:覚王山フルーツ大福弁才天、2022年:あんこの勝ちなど)を北海道初上陸させている。
2022年6月のあんこぱらだいすの様子↓↓
ただし、あんこぱらだいす。の出店数は少なめで、今年は10店舗だった(あんこ10店舗、お茶スイーツ4店舗の計14店舗という構成)。
6月開催なので、その年の流行商品をより早く食べられるけど、規模はあんこ博覧会の方が大きい。
いろんなあんこ商品をたくさん買いたいなら、あんこ博覧会がおすすめ。
ただし、種類が多い分、どれを買うかその場で決めるのは大変。
事前にリサーチして、お財布と胃袋との相談を推奨する。
あんこ博覧会の魅力
憧れのあんこが買える
道外からも多くの店舗が出店するあんこ博覧会。
いま話題のあんこスイーツ、いつか買いたいと思っていた銘菓が買えるのが魅力。
たとえば、あんこの勝ち(大阪)のANしゅーくりーむや、榮太樓總本鋪(東京)のきんつばは、なかなか買えないけど一度は食べたい憧れのあんこ。
(詳しい出店店舗は次の項目『出店店舗』で紹介)
(あんこの勝ちのANしゅーくりーむ、榮太樓總本鋪のきんつばについては、最後の項目『注目商品5選』で紹介)
しかも、道内・関西・関東が同時に楽しめる。
旅行だとエリアが絞られるし、エリアを絞ってもいくつもお店を巡るのは大変。
気軽にあれもこれもと楽しめるのは、イベントならではの良さ。
限定商品が楽しめる
普段はお店に行っても食べられない、イベント限定商品もある。
たとえば、十勝おはぎのサザエと石屋製菓のコラボ商品。
サザエのおはぎ×ISHIYAのチョコレートという、最強といっても過言ではない組み合わせは、期待も高まる。
また、五勝手屋本舗が販売する五勝手屋ロールも、イベントでないと食べられない限定商品。
五勝手屋ロールについては、最後の項目『注目商品5選』で紹介
あんこ博覧会の出店店舗
2022年の出店数は27店舗。
そのほか、出店はないけれど商品のみ販売されるものたくさんあり、とにかくどれを買うか迷う。
繰り返しになるけれど、予め出店店舗をチェックして、購入候補を絞り込んでおくのがおすすめ。
出店店舗の一覧
サザエ × ISHIYA (札幌) NEW!
榮太樓總本鋪 (東京) NEW!
あんこの勝ち (大阪) NEW!
京都 金ノ華 (京都) NEW!
花かんざし (大阪) NEW!
駿surugaya (大阪)NEW!
五勝手屋本舗 (江差)
とらや (東京)
小池菓子舗 (福島)
ぎんざ空也 空いろ (東京)
菓匠 青柳正家 (東京)
菓子司つじや (秋田)
標津羊羹本舗 (中標津)
一久大福堂 (旭川)
ル・パティシエ・フルタ (札幌)
月寒あんぱん本舗ほんま (札幌)
深川屋陸奥大掾 (三重)
月乃舎 (三重)
バール・デルソーレ (東京)
ニセコ松風 (倶知安) 10/11(火)のみ出店
なごみの米屋 (千葉)
平治煎餅本店 (三重)
きよめ餅総本家 (愛知)
龜屋 (埼玉)
鹿島菓匠 丸三老舗 (茨城)
山田屋まんじゅう (愛媛)
銀座文明堂 (東京) 10/12(水)~10/16(日)出店
他
札幌三越公式HPより
初出店する店舗
あんこ博覧会に初出店する6店舗を簡単に紹介。
サザエ × ISHIYA のコラボ店舗
限定商品の話でもチラりと書いた、サザエ × ISHIYA のコラボ店舗。
すでにコラボ商品として、『十勝大名ソフト』があるけれど、あんこ博覧会では新しい和洋折衷スイーツが販売される。
十勝大名ソフト(サザエのあんこやたい焼き+ISHIYAのソフトクリーム)は、エスタ食品街のサザエで食べられる。
販売するのは、【小さなおはぎ】と【餡/gateaux(アンガトー)】。
【小さなおはぎ】は大納言粒あん、金ごま、抹茶きな粉、紫芋、スイートポテト、ホワイトチョコ、ミルクチョコと個性豊かな7種類♪
【餡/gateaux(アンガトー)】は生クリームと粒あんを合わせた見た目も華やかな洋風どらやきです!ストロベリー、ジャンドゥーヤ、ピスタチオ、マロンの4種類をご用意しました😊
引用元:サザエ食品Instagram
コラボでの初出店+限定商品ということで、かなりのレア度。
榮太樓總本鋪(東京)
2018年に創業200年を迎えた老舗、榮太郎總本店。
創業200年を記念して制作された、榮太郎總本店の歴史の動画があるのでぜひ。
動画の中でも紹介されているけれど、日本橋で屋台を開いていた頃に売った金鍔(きんつば)が江戸中の評判を呼んだそう。
あんこ博覧会では、榮太樓總本鋪のはじまりとも言える金鍔が販売される。
榮太樓總本鋪のきんつばについては、最後の項目『注目商品5選』で詳しく紹介。
あんこの勝ち(大阪)
2021年、心斎橋にオープンしたばかりのお店。
札幌には、2022年のあんこぱらだいすで初上陸していて、今回は二度目の上陸。
公式HPのトップには、あんこ愛ほとばしるメッセージがある。
誰もが好きな、どんなスイーツにもあんこは合います。
引用元:あんこの勝ち公式HP
いや、あんこがメインになるのです。
そう、どんなスイーツに於いても・・
あんこは勝つのです。
シュークリーム、プリン、チーズケーキなどの洋菓子×あんこの和洋折衷菓子を販売。
メディア露出も盛んで、王様のブランチやヒルナンデス!、めざましテレビでも紹介されている。
特に有名なのは、一回見たら忘れられないANしゅーくりーむ。
あんこ博覧会では、そのANしゅーくりーむが販売されている。
ANしゅーくりーむについては、最後の項目『注目商品5選』で詳しく紹介。
京都 金ノ華 (京都)
嵯峨嵐山に2021年12月にオープンした、栗・芋スイーツのお店。
特にモンブランが特徴的。
京都で販売される商品(公式Instagram)↓↓
あんこ博覧会では、4種類のモンブランのほか、モンブランをどら焼きで挟んだような『モブどら』やモンブランだんごが販売されていた。
花かんざし (大阪)
どらやきをメインに扱うお店。
看板商品は、ごろんと丸いあんこが挟まった『どらボール』が魅力的。
しかも、アールグレイの皮やゼリーの入ったあんこなど、味も個性的。
↓どらやきの皮だけ『アールグレイ』、どらボール『抹茶づくし』と『しろの大冒険』
※しろの大冒険は、白あんをベースに、みかん、ぶどう、れもんなどの果物やサイダーのゼリーが入ってる
あんこ博覧会では、こしあん、つぶあんのほか、マロン、ラムレーズン、珈琲ぜんざいのどらボールを販売。
どらやきの皮だけも販売されていて、こちらもいろいろな味がある。
駿surugaya (大阪)
180年以上前に大阪に誕生した『大阪本家駿河屋』が手掛ける、新ブランド。
2021年に大阪市内にオープンした駿surugayaの本店↓↓
ちなみに、大阪本家駿河屋は、日本で初めて煉羊羹を作ったとも言われる『駿河屋』の分家。
駿河屋十二代目:岡本善右衛門の三男・岡本善三郎が『大阪の駿河屋』として開業した。
大阪の駿河屋の開業が180年以上前なので、本家の駿河屋から数えると500年以上の歴史がある。
詳しい歴史は、大阪本家駿河屋のオンラインショップで知ることができる。
あんこ博覧会では、色鮮やかな羊羹、正方形にカットされた羊羹が挟まれた『羊羹どらやき』、最中、あんバターフランスなどを販売。
あんこ博覧会の注目商品5選
最後に、あんこマニアが注目する(=実際に購入した)5つの商品を詳しく紹介。
五勝手屋本舗の五勝手屋ロール
明治時代に北海道江差町で創業した、五勝手屋本舗。
北海道土産の定番、あの筒状の『五勝手屋羊羹』のお店。
五勝手屋ロールは、催事などで不定期に販売される、ふわふわ中華饅頭のこと。
中華饅頭とは言うけれど、見た目はあんこを挟んだオムレットかふわふわパンケーキみたい。
生地の食感がしゅわっとしていて、甘さはあまりない。
その代わり、中のつぶあんはしっかり甘めで、小豆の粒の食感もしっかりあるタイプ。
購入には、店前で配布している整理券を事前にもらう必要がある。
整理券に書かれた時間に再度お店に行くと、整理券と引き換えに五勝手屋ロールが買える。
平日10時半頃で11:20~11:40受取りの整理券だった。
タイミングによっては、受取り時間が2時間以上先になる場合もある様子なので、要注意。
あんこの勝ちのANしゅーくりーむ
あんこ・カスタードクリーム・生クリームが、挟んであるというより、積み上がっているシュークリーム。
↓↓あんバターマニアのうさもぐさん(マツコの知らない世界であんバターの世界に出演)も食べてる。
つぶあん(糖度60°)・こしあん(糖度52°)・皮むきあん(糖度45°)と、あんこの種類によって糖度が異なるのが特徴。
しかも、『あんこの種類、糖度の違いをお楽しみください。』ということで3個セット(トリオ)も販売されている。
食べた感じとしては、皮むきあんはしっかり甘さ控えめ、こしあんとつぶあんはしっかり甘め。
つぶあんは、皮がちょっと混じっているような感じで、小豆の粒はほぼないタイプ。
ホイップはほんのり塩味があって甘くないので、あんことの相性がいい。
ちにみに、あんこの勝ちはオンラインショップがあるけれど、ANしゅーくりーむは販売していないので、購入できる貴重なチャンス。
榮太樓總本鋪の名代金鍔(なだいきんつば)
現代では、四角い形をしている金鍔だけど、元々は丸い刀の鍔の形をしていた。
榮太樓總本鋪の金鍔は、その元来の形をしている。
なんと、製法は、江戸から今に至るまで変わっていない。
原料(小豆や砂糖)の質が向上しているので、全く同じとはいかないだろうけれど、江戸の人々が美味しいと買い求めた味を疑似体験できる。
あんこは、皮まで柔らかく炊かれていて、ほくっとした感じ。
上にかけられた胡麻の風味が効いている。
なお、金鍔はオンラインストアでも購入可能。
井上茶寮のカヌレ羊羹
井上茶寮は、兵庫県にあるお茶とお茶菓子を扱うお店。
カヌレ羊羹は、その井上茶寮のオリジナル菓子であり、看板商品。
グルテンフリー、ラクトースフリーそして、
引用元:井上茶寮オンラインストア
今までの羊羹にはない瑞々しい口当たりを実現しました。
茶のみならず珈琲やお酒とのペアリングもお愉しみください。
※ラクトースは、乳糖。牛乳など乳製品に含まれる。乳糖は、腸内でうまく分解できず、お腹の不調等が起こる(乳糖不耐症)人もいる。
実店舗やオンラインストアでは、季節によって様々な味のカヌレ羊羹が登場する。
あんこ博覧会では、店舗はなく商品のみの販売(羊羹コレクションにて販売)。
味は、安納芋(3個)×栗(2個)の5個入り。
羊羹としては、柔らかめで瑞々しい感じ。
味は、どちらも塩気がかなり効いていて、甘さは控えめ。
芋や栗の味も濃厚というより、さっぱり。
一口サイズだし、甘さも控えめなので、誰にとっても食べやすい雰囲気。
麻布昇月堂のあんみつ羊かん
麻布昇月堂は、東京の西麻布にある和菓子店で、あんみつ羊かんが看板商品。
あんこ博覧会では、店舗はなく商品のみの販売(羊羹コレクションにて販売)。
つぶしあんの羊羹にあんみつの具である、寒天・求肥・栗が散りばめられたもの。
求肥のピンクや栗の黄色が華やかだけれど、どこかレトロな雰囲気が他にはない魅力。
羊羹部分は、柔らかめ。
甘さはしっかりあるけれど、後味がすっきり。
寒天や求肥、栗は甘さがかなり控えめで、羊羹の厚みも薄いので、甘いものが得意ではなくても食べられそう。
羊羹は小倉で、小豆の皮はしゃっきりと食感が残っているので、つぶあん派の人におすすめ。
オンラインショップで取り寄せ可能ではあるけれど、北海道からだと送料の方が高くなってしまって、なかなか購入ボタンが押せない。
これも、購入の貴重なチャンス。