大福好きの木村大福による大福図鑑。個性的な大福から定番の大福まで、見た目も味もいろいろな大福を紹介。我こそは、あんこマニア!という人はぜひ、全制覇を。
※随時、更新予定
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豆大福
菓匠 米屋(円山)『豆大福』
札幌で豆大福と言ったら、この店は外せない。
豆は、歯ごたえしっかりの黒豆。豆の風味もしっかり感じられる。あんこは、瑞々しいこしあん。少し柔らかめ(水分多め)で、甘さは優しく上品。
餅は、もっちり柔らかい。餅だけで言えば、餅好きには少し弾力が物足りないかもしれない。でも、柔らかめのあんことのバランスがいい。上品で優しい豆大福。だから、食べ終わるとすぐに、また今度買いに行こうと思ってしまう。
とても人気なので、昼前に行っても売り切れていることがある。できるだけ早めの訪問推奨。
菓匠 米屋
札幌市中央区南三条西24-2-6
最寄駅/地下鉄東西線【円山公園駅】から徒歩7分
駐車場/3台
営業時間/9:00〜19:00
定休日/水曜
美よし乃餅店(JR発寒中央)『豆大福』
黒豆の歯応えは、かなりしっかり。塩気は控えめ。あんこは、柔らかめ(水分多め)で、しっかり甘めのつぶあん。この甘めのつぶあんには、懐かしさのようなものを感じる。
他の店では、甘さ控えめのこしあんでおいしい豆大福も多い。たとえば、菓匠 米屋や餅菓子商 白谷など。
でも、子どもころにおいしいと言って食べていたのは、こんなあんこだったんじゃないだろうか。
甘さ控えめが流行って、しっかり甘いあんこにはなかなか出会えない。普段は甘さ控えめが好きという人も、一度、『あの頃の味』に会いに行ってほしい。
美よし乃餅店
札幌市西区発寒5条3-9-5
最寄駅/JR【発寒中央駅】から徒歩3分、地下鉄東西線【発寒南駅】から徒歩11分
駐車場/なし
営業時間/8:00〜18:30
定休日/月曜
餅菓商 彩蔵(西野)『豆大福(つぶあん)』
札幌では少数派な、赤えんどう豆の豆大福。
※札幌では黒豆(黒大豆)を使う店が多い。ただし全国的には赤えんどう豆の豆大福が主流で、東京や京都の有名店はほとんど赤えんどう豆を使っている。
つぶあんは甘さ控えめで、赤えんどう豆の塩気がほんのり感じられる。赤えんどう豆は黒豆のように歯ごたえが出るわけではないので、一体感がある。
黒豆に慣れた人にとっては好みは分かれるところだけれど、赤えんどう豆の豆大福を食べたことがない人はぜひ一度。
餅菓商 彩蔵
札幌市西区西野4条3丁目5−21
最寄駅/地下鉄東西線【発寒南駅】から徒歩20分
駐車場/なし
営業時間/9:00~18:00(完売次第閉店)
定休日/不定休
いちご大福
ぽたぽたいちご(札幌駅・西11丁目)『いちご大福各種』
手前が、いちご大福(白あん)。
奥の濃いピンクが、スペシャルいちご大福。餅にいちごが練り込まれていて、中はシンプルなこしあん。
ビジュアルは今どき。でも、味わいは昔ながらの大福。
最近流行りのフルーツ大福は、柔らかい求肥(米粉に水や砂糖を入れ練り上げたもの)を使ってることが多い。でも、このいちご大福は、しっかり弾力のある餅(炊いたもち米を搗いたもの)。かぶりつくと『大福食べてる!』という感じがする。
さらに、あんこもたっぷりで大福らしい食べ応え。サイズはかなり大きい。可愛くて、ついいくつも買ってしまいたくなるけれど、1つでお腹いっぱいなので買い過ぎにはご注意。
ぽたぽたいちご
本店:札幌市北区北7条西5丁目8-5データビル1F
最寄駅/JR【札幌駅】から徒歩3分
営業時間/10:00〜19:00
電車通り店:札幌市中央区南1条西12丁目322
最寄駅/地下鉄東西線【西11丁目駅】から徒歩3分
営業時間/10:00〜17:00
ともに定休日なし
その他の定番大福
もち処 一久大福堂(札幌市内各地)『くるみ大福』
餅には、くるみがたっぷり。ちょっと粗めに砕いてあって、歯ごたえもいいアクセントになる。
くるみの香ばしさとつぶあんがベストマッチ。
大福堂の商品の中には、つぶあん、こしあん両方売ってるものある(豆大福や草大福)。でも、くるみ大福はつぶあんのみ。きっと、くるみ大福には断然つぶあんが合うからだ。嘘だと思ったこしあん派のあなたにこそ、ぜひ、真偽を確かめに行ってほしい。
変わり種大福
餅菓子商 白谷(西18丁目)『アーモンドコーヒー大福』
中はコーヒー餡、餅には砕いたアーモンドが練り込まれている。コーヒー餡は、白あんにコーヒーを練り込んだもので、しっかりコーヒーの香りと味がする。
コーヒー味のあんこと聞くと、『え、おいしいの?』って思うだろうか。でも、病みつきになる味。
あんことコーヒーは合う。
それを証明したのが、このアーモンドコーヒー大福。
アーモンドはたっぷり餅に練り込まれているけど、意外と主張は控えめ。ほんのりだけど、いい味出してる名脇役。
ちなみに、餅菓子商というだけあって、餅がとても美味しい。粘りとしっかりとした弾力で、餅らしさがある。少し固め(水分少なめ)のあんことのバランスも◎
餅菓子商 白谷屋
札幌市中央区南3条西17丁目西17 ホッカイビル1F
最寄駅/地下鉄東西線【西18丁目駅】から徒歩6分
駐車場/1台
営業時間/10:00〜17:00(完売次第閉店)
定休日/毎週月曜・第二火曜
※営業日は、HPで確認可能
美好庵もち店(山の手)『うぐいす豆大福』
ショーケースには、いろんな種類の大福が並んでいるけれど、『大福100』と書いた紙1枚しかないから商品名は謎。
『大福100』=100円。衝撃的な安さだけれど、侮るなかれ。
タイムスリップしたような値段でも、ちゃんとおいしい。
餅には、うぐいす豆の甘煮がたっぷり。中のあんこもうぐいす餡で、うぐいす豆を存分に味わえる。
ちなみに、売り切れて店が閉まるのが早いので、午前中の訪問推奨。食べログに、営業時間18:00までと書いてあるけど、夏場は特に14時には閉まってることがほとんど。
美好庵もち店
札幌市西区山の手5-1
最寄駅/地下鉄東西線【琴似駅】から徒歩11分
駐車場/なし(向かいにコインパーキングあり)
営業時間/7:00頃〜15:00頃(完売次第閉店)
※14:00にはすでに閉店していることも有
定休日/日曜
大福屋ひかり(新道東)『みかん大福』
みかん大福という名前でも、中に入っているのはオレンジ。
白あんの中に蜜漬けのオレンジスライスが入っている。
みかん大福と聞くと、瑞々しい果肉がそのまま入っているものをイメージする。見た目は華やかだけれど、みかんの水分の多さがあんや餅と合わない気がしてしまう。
でも、このみかん大福は、蜜漬けのオレンジスライスを使うことで水分問題が見事に解消されている。おかげで柑橘のさわやかさとあんや餅のおいしさをしっかり味わえる。あんや餅にオレンジが練りこまれていないのも、かえってオレンジスライスの存在感が感じられて良い。
ありそうでなかった『オレンジスライス×大福』の組み合わせ。
ぜひ試してみほしい。
大福屋ひかり
札幌市東区北33条東15丁目2-18
最寄駅/地下鉄東豊線【新道東駅】から徒歩5分
駐車場/なし
営業時間/9:30~18:30
定休日/日曜・祝日